研究概要 |
RI標識治療薬として、^<18>F-FUDR,^<18>F-5FU,^<111>In-Taxol、^<123>I-Tamoxifenについての合成を開発する予定であったが,^<18>-FUDR,^<18>F-5FU,については,合成装置を設置した段階であるが、実際の合成は次年度に行うこととした。また、Adriamycinにキレート剤であるアミノDTPAを介して^<111>を標識する^<111>In-Adriamycinの標識キットの開発についても十分な材料が得られなかった。^<123>I-Tamoxifenまたは^<111>In-Tamoxifenの臨床治験用キットについては、標識実験行いさらに乳ガン担マウスのイメージングを行ったが、十分な標識率が得られずまた腫瘍の抽出が十分できなかった。そのため、RI標識ガン治療薬としてEUを選択し、1-123EUの合成を行い担ガンラットのシンチグラムにて、腫瘍の抽出に成功した。さらにインビトロ実験にて、コールドEUによる抑制事件などを行いI-123RUの集積機序を検討中である。 _<111>In-Taxolについては、薬剤感受性の高いOCA-1,MCAさらに薬剤感受性の低いSCC,FSAの担癌マウスを対象としてシンチグラムを施行し、Taxolの治療効果とトレーサ集積度との関連を求めた。治療効果は腫瘍径が8mmから12mmに達する日数を指標とし、また薬剤集積度はトレーサの集積をシンチグラムのデータより、%IDで算出した。その結果、薬剤集積度と治療効果の間にかならずしも正の相関がないという興味ある結果が得られた。
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