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1998 年度 実績報告書

ヨード治療におけるT細胞B細胞の放射線組織障害に関する検討

研究課題

研究課題/領域番号 08671009
研究機関富山医科薬科大学

研究代表者

渡邉 直人  富山医科薬科大学, 附属病院, 助教授 (40210926)

研究分担者 野村 邦紀  富山医科薬科大学, 附属病院, 講師 (40251904)
キーワード放射性ヨード治療 / 小核試験 / リンパ球分離 / 放射線組織阻害 / 甲状腺癌術後
研究概要

我々は大量放射性ヨード治療における放射線組織傷害性を検討するために、さらに患者の血液のリンパ球について小核試験を用いて試みた。材料及び方法は、主に Fenech&Morleyの方法に準じて行った。甲状腺癌術後患者(10名)で放射性ヨード治療(100mCi)前、一週間後に患者より採血した血液をリンパ球分離溶液であるLymp Sep 5mlあたり5mlの血液となるように調整し1700回転30分遠心しリンパ球層を分離しリンパ球を得た。分離したリンパ球を3回PBSを用いて洗浄しRPMI medium上で調整した。培養液あたり最終的に5ug/mlとなるように分裂刺激剤であるPHAを投与した。培養44時間後には分裂阻止剤であるCytochalasin Bを投与した。全培養は72時間にて終了した。終了後遠心分離しリンパ球を求め、林らが考案した方法であるAcridine orangeを、生細胞としてのリンパ球に投与して、スライドグラス上で蛍光顕微鏡にて肉眼的観察をし検討した。観察は二核細胞500個当たりの小核細胞の出現数として算出した。結果、昨年度と合計した患者25名では、ヨード治療前の小核細胞数は5.4±1.4(平均値±標準偏差)で、ヨード治療後の小核細胞数は15.7±2.7である。治療前後ではその細胞数に有意の増加を認めたが、その変化は軽度と考えられた。大量放射性ヨード治療における放射線組織傷害性は認められるものの軽度であり、短期的な障害の観点からみて、大量放射性ヨード治療の安全性は確保されると推測される。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Naoto Watanabe et al: "Radiotoxicity After Iochine-131 Therapy for Thyroid Cancer Using the Micronuclens Assay" Journal of Nuclear Medicine. 39. 436-440 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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