現在MRI用穿刺針を開発中である。穿刺針本体は磁化率の低いニッケル・クロム・モリブデン合金が最も良いことが分かりこれを使用している。 この芽刺針の先端に、磁化率のやや大きい物質を蒸着することにより先端の位置が正しく、MRI画像上で確認できる方法を考えている。 これまで、鉄・白金・銅・亜鉛・ガドリニウム・アルミニウム等を蒸着し、MRI画像上(O、2Tオープン型装置による)における視認性を検討してきたが、その結果、ニッケル粉末を蒸着した場合、視認性が良く、かつ、アーチファクトも小さく、実用化できるとの感触を得た。 またグラジェントコイル方向、主磁場方向のうちでは、後者が視認性に影響を与えることも分かった。さらにニッケル蒸着の安定度と再現性を検討し、実用化を進める方針である。
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