IVR(インターベンショナルラジオロジー)は、minimal invasive therapyの1つとして発展している。しかしそのほとんどがX線透視下に行なわれており被曝も小さくはない。我々はMRIを利用したIVR(インターベンショナルMRI)を目ざし研究を重ねている。その1つがMRIで使用可能な生検針やカテーテルの開発である。生検針では、先端に磁化率の大きな金属(Ni)を蒸着したものを開発し、動物実験を経て、人体にも使用可能となった。カテーテルも同様に開発し、犬の血管造影(MRIによる)が可能となった。生検においては、MRIの時間分解能が1frame/数秒でも可能なため、すでに臨床的に利用されるに至ったが、カテーテルを利用した血管造影では1frame/1秒より速い時間分解能が必要である。しかし、現在の開放型MRIは、永久磁石D・2Tのため、このレベルには達せず。臨床応用はこれからの課題である。
|