研究課題/領域番号 |
08671017
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
礒田 治夫 浜松医科大学, 医学部・附属病院, 助手 (40223060)
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研究分担者 |
竹原 康雄 浜松医科大学, 医学部・附属病院, 講師 (70188217)
高橋 元一郎 浜松医科大学, 医学部・附属病院, 助教授 (20115489)
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キーワード | intractaniol aneurysm / MR angiography / MR tagging / phantom study / pulsatile flow |
研究概要 |
目的 拍動流を流した頸部径の異なるlateral saccular(LS)typeとterminal saccular(TS)typeの脳動脈瘤モデルをMR tagging(MRT)で撮像し、瘤内の血流動態を可視化し、瘤の形が瘤内の流れに及ぼす影響を検討する。瘤の形態がMR angiography(MRA)の描出能にどのように関与するかを検討し、脳動脈瘤描出のための最適な撮像法を探究する。 方法 脳動脈瘤モデルはテフロン製の高さ、径が10mm、頸部径が2.5mm,10mmの2つのLS typeと2つのTS typeであり、血管モデルはテフロン製の内径10mmのチューブであった。蛇腹ポンプ、定常流ポンプとシークエンサを用いて1.5秒周期の拍動流をモデルに流した。撮像装置は1.5TMR装置で頭部用コイル内に各々の瘤モデルを置いた。血管モデルの流速測定は2D Cine Phase Contrast法を用い、最高流速は110cm/sであった。MRTは2dfastspamm法にて撮像し、模擬心周期における瘤モデル内のtagの動きを観察した。3D TOF MRAはパラメータを変化させたFISP法で撮像し、瘤モデルごとに内部の信号強度を測定した。 結果 MRTでは瘤モデル内のtagの動きは頸部径の小さなものよりも大きなものが、また、LS typeよりもTS typeが速かった。MRAでは瘤モデル内の信号強度は頸部径の小さなものよりも大きなものの方が、また、LS typeよりもTS typeの方が信号が強かった。また、長いTRで瘤モデル内の信号は上昇した。 結論 頸部径が大きいほど、またLS typeよりTS typeの方が脳動脈瘤モデル内の流れは速く、3D TOF MRAでの信号が強かった。MRAの瘤描出能は瘤内の流速に依存していると考えられた。また、TRを比較的長くした方が脳動脈瘤モデルは描出されやすくなった。
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