研究課題/領域番号 |
08671034
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
西谷 弘 徳島大学, 医学部, 教授 (50117206)
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研究分担者 |
古賀 けい子 大塚製薬, 徳島研究所エネルギー代謝研究センター, センター長
原田 雅史 徳島大学, 医学部, 講師 (20228654)
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キーワード | 19F-MR spectroscopy / コリン欠乏食 / 脂肪肝 / 5-fluorouracil |
研究概要 |
1)正常肝ラットについて5-FU投与から肝臓摘出までの時間について:in vivoの実験からも、5-FU注入後80-90分では5-FUのピークが非常に小さくなるため、30-50分後ぐらいが適当と思われた。 2)ホモジネート法についての検討:肝臓内の5-FUおよびその代謝物の定量化を行うには、肝臓の代謝酵素を不活化させる必要がある。不活化のために沸騰水あるいはアセトニトリルを用いる2つの方法を試みた。 1.沸騰水を用いた場合;沸騰水により肝臓が変性すると褐色に変色するが、粉砕法等により均一に変性しなかった。 2.アセトニトリルを用いた場合粉砕時、同溶液を溶媒として用いることができることから、沸騰水より有用であると思われた。 以下の実験はアセトニトリルを用いて酵素の不活化を行った。 摘出した肝臓の湿重量をはかり、眼科用ハサミで可能な限り裁断し、肝重量の3倍量のアセトニトリルを加える。これを粉砕機で2分間粉砕する。次に遠心機で3000rpm、10分間遠心する。この上清をNMRチューブにとり、測定用とした。 3)抽出物の19F-MRSの測定条件を設定し、実際に測定を行う:濃度定量のために外部標準として13mMのフッ化ナトリウムを用いた。5-FU静注後、肝臓を摘出した時間や、対象とした肝臓(正常肝か脂肪肝か)によって、代謝物の観察されなかったものも含めて、代謝物濃度は様々であった。 4)5-FUを250mg/kg注入してから、60分後の5-FU血中濃度は次のようであった。正常肝27877±4573ng/ml,脂肪肝83966±8053ng/ml。
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