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1996 年度 実績報告書

ポジトロンCTを用いた脳変性疾患におけるドパミンD2受容体測定に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08671037
研究種目

基盤研究(C)

研究機関九州大学

研究代表者

桑原 康雄  九州大学, 医学部, 助教授 (30150436)

研究分担者 吉田 毅  九州大学, 医学部, 助手 (40284509)
福村 利光  九州大学, 医学部, 助手 (90199266)
佐々木 雅之  九州大学, 医学部, 助手 (40240907)
一矢 有一  九州大学, 医学部, 助教授 (00117425)
キーワード脳ドパミンD2受容体 / ポジトロンCT / 脳変性疾患 / C-11ラクロプライド
研究概要

本年度はC-11ラクロプライドを用いたドパミンD2受容体測定を臨床応用するための合成システム作成および基礎的検討を行った。まず、標識前駆体であるデス-0-メチルラクロプライドおよび標品であるラクロプライドを合成した。合成は2,6-ジメトキシ安息香酸ならびに2-(アミノメチル)-1-エチルピロリジンを出発原料として4ステップにて目的の標識前駆体および標品であるラクロプライドを得た。次にラクロプライドのC-11ヨウ化メチルによる標識について様々な条件下で検討した。ラクロプライド合成システムは既存のC-11ヨウ化メチル合成装置、高速液体クロマトグラフィおよび薬剤濃縮装置より構成した。このC-11標識合成装置を用いて反応溶媒、反応温度、アルカリ触媒等について様々な条件で最適の条件を検討した。その結果、反応溶媒として無水ジメチルスルホシドを用い、5N-水酸化ナトリウム存在下にて80度Cで加熱した場合に最も高い収率で目的のC-11ラクロプライドが得られることが判明した。以上の結果をもとに反応条件を設定しC-11ラクロプライドの製造試験を行った。標識反応終了後、高速液体クロマトグラフィにより分離精製し、溶媒を濃縮後生理食塩水に溶解し、フィルターにて滅菌した後、無菌バイアルに捕集し、C-11ラクロプライド注射剤とした。最終的には比放射能500Ci/mmol、放射科学的純度99%以上のC-11ラクロプライドが20mCiの収量で得られ、本剤を用いドバミンD2受容体の臨床検査を行うのに充分と考えられた。また、ドバミンD2受容体が分布する線条体は構造が小さく、データ解析上多くの問題があるためファントムを用いた解析法に関する検討も行った。以上、本年度の研究目標は達せられたと考えられ、次年度は健常者を対象とした検討および臨床応用を行う予定である。

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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