研究課題/領域番号 |
08671041
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
伊東 昌子 長崎大学, 医学部附属病院, 講師 (10193517)
|
研究分担者 |
林 邦昭 長崎大学, 医学部, 教授 (80039536)
田原 靖昭 長崎大学, 教育学部, 教授 (20039788)
松本 智子 長崎大学, 医学部附属病院, 助手 (30239107)
大喜 雅文 九州大学, 医療技術短期大学部, 助教授 (10160441)
|
キーワード | bone mineral density / exercise / menopause / bone morphology / peripheral QCT |
研究概要 |
1.骨密度と運動との関係cross-sectional study 高校女子バスケットボール選手は、同駅伝選手、同コントロール群に比べて、有意に腰椎骨密度、踵骨骨密度が高く、脛骨の皮質骨幅も有意に厚かったが、駅伝選手とコントロール群の間ではいずれの測定値にも有意差は認められなかった。ママさんバレーについては、コントロール群で閉経後に腰椎骨密度が低値を示したのに対して、運動群では踵骨測定値のみが低値を示し、腰椎骨密度には有意差は見られなかった。閉経前での運動群とコントロール群の比較では、運動群で踵骨測定値、脛骨全骨面積、脛骨皮膚骨幅が有意に大きかった。閉経後女性では、コントロール群で踵骨測定値、脛骨骨形態計測値、腰椎骨密度、脛骨骨密度の低値が明らかだったのに対して、運動群では見られなかった。 骨密度と運動・閉経との関係longtudinal study 閉経後運動選手で高骨密度を認めた理由として、若年期に獲得した骨密度がもともと高かったのか、閉経後も運動によって骨密度低下を予防したのか、疑問がある。そのため1年後に骨密度測定を行い、閉経前・閉経周辺期(閉経後0-5年)・閉経後(閉経後5年以上)女性の骨密度低下率を、同条件のコントロール群と比較した。その結果、閉経前では運動の衝撃を受けると考えられる踵骨・脛骨の骨密度低下率は、コントロール群で運動群に比べて有意に高かった。閉経周辺期では両群の骨密度低下率に有意差はなく、閉経後では運動群で腰椎・脛骨骨密度が有意に低下した。従って運動によって閉経に伴う骨密度低下は予防できないこと、また運動量が急激に減っている閉経後期の女性ではむしろコントロールよりも骨密度の低下が大きいことが考えられた。
|