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1997 年度 実績報告書

SPECTによる脳腫瘍診断の精度評価に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08671048
研究機関埼玉医科大学

研究代表者

町田 喜久雄  埼玉医科大学, 医学部, 教授 (40010235)

研究分担者 細野 眞  埼玉医科大学, 医学部, 講師 (00281303)
キーワード画像データベース / 脳腫瘍 / Tl-201 SPECT / MRI / ROC曲線 / 読影実験 / 医師間変動
研究概要

我々は従来より、各種シンチグラム検査の臨床的有効性を測定するため、複数の施設が協力して、確定診断付きの画像データベースを作成し、次にこれを多数の医師が読影する実験を行い、ROC解析などを用いて統計解析し、所見検出能や質的診断能およびそれらの医師間変動を定量的、客観的に評価する研究を行ってきた。これらの結果は、文部省科学研究費一般c研究成果報告書「SPECTによる脳疾患診断の精度評価に関する研究(課題番号06670933)にまとめて報告してある。
今回の研究では、脳腫瘍の質的診断、特に悪性脳腫瘍の診断に有用と云われ、注目されているTl-201-SPECT像の有効性について、54例の確定診断の得られた症例を対象にして検討を加え、9人の医師による、その読影の結果の変動を評価した。この場合、MRIを参照しない場合とする場合で検討すると、悪性の検出率は、前者で84%、後者で94%であった。良性と悪性の鑑別能を表す医師全体のROC曲線の第1動作点は、MRIを参照しない時TPR:53%、FPR:28%であり、MRI参照時TPR:74%、FPR45%で後者が優れていた。
なお、欠損を有するファントムにおけるプロフィルから求めた濃度値と標準偏差、信号対雑音比については、その意義について現在検討を加えている段階である。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 町田 喜久雄 他: "201Tl SPECT・MRIによる脳疾患診断の医師間変動の評価" 核医学. 33・9. 943-952 (1996)

  • [文献書誌] Hosono M et al: "Localization of small-cell lung cancer xenograft with I-125,In-111 and Re-188-somatostatin analogs" Jpn J Cancer Res. 87・9. 995-100 (1996)

  • [文献書誌] 長田 久人 他: "小児胆道疾患のMRcholangiography" 日本画像医学会雑誌. 15・2. 103-108 (1996)

  • [文献書誌] 町田 喜久雄 他: "MRcholangiographyによる門脈系機能評価" 日本臨床 現代臨床機能検査増刊号. 第716号. 48-50 (1997)

  • [文献書誌] Inoue Y: "Effect of angiotensin II on arteriovenous shunting assessed by hepatic arterial perfusion scintigraphy" Am J Clin Oncol. 20・3. 237-241 (1997)

  • [文献書誌] 渡部 渉 他: "肝硬変合併食道症の低酸素血症の診断にTc-99m-MAAが有用であった1例" 関東地区呼吸器核医学研究会誌. 12・1. 13-17 (1997)

  • [文献書誌] 町田 喜久雄 他: "SPECTと耳鼻咽喉科臨床" JOHNS(耳鼻咽喉科・頭頸部外科). 14・1. 123-127 (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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