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1998 年度 実績報告書

放射線間質性肺炎の予防に対する肝細胞増殖因子の投与効果に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08671053
研究機関徳島大学

研究代表者

前澤 博  徳島大学, 医療技術短期大学部, 教授 (00138653)

キーワード肝細胞増殖因子 / 放射線障害 / 間質性肺炎 / 肺臓炎 / マウス
研究概要

1. 肺臓でのc-met遺伝子発現に対する放射線照射効果
胸部15Gy照射マウスの肺臓を材料にして、c-met遺伝子発現を調べた。非照射群に比べ、照射後12〜24時間で一過性に増加する傾向があり、48時間目には減少した。c-metを介した細胞情報の伝達および増殖に影響が有る可能性を示唆する。
2. 放射線肺臓炎致死に対する肝細胞増殖因子(HGF)投与効果。
マウス(C3H/HeN)の胸部を15Gy照射し、照射後11日目よりHGF(ヒト組み換え体)を6日間(50ng/g)連日腹腔内投与した。マウス体重変化に対しては、HGFの投与による相違はみられていない(4ヶ月経過時点)。照射4週後および8週後の肺組織像では、肺胞II型細胞へのダメージがみられるが、HGF投与の有無による顕著な相違はみられていない。照射されたマウスの死亡するまでの期間(間質性肺炎の程度を反映)を調べるため、マウスの生存期間を観察している。照射後4ヶ月半の経過時点では、HGFの有無によらず、死亡マウスは観察されていない。
3. 胸部照射マウスの臓器内HGF量
胸部放射線照射(15Gy)を受けたマウスの肺臓および血液中のHGF量をELISAで測定した。肺臓では照射後12時間後には非照射群に比べHGF濃度(1g当たり)は増加し、48時間後まで高値を示した。3週間後にはHGF濃度は減少し、コントロール値に近ずいた.血液中のHGF濃度には肺臓でみられたような経時的変化は認められなかった。

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公開日: 1999-12-13   更新日: 2016-04-21  

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