研究課題/領域番号 |
08671062
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
鬼塚 昌彦 久留米大学, 医学部, 助教授 (30160899)
|
研究分担者 |
早渕 尚文 久留米大学, 医学部, 教授 (20108731)
犬塚 裕樹 久留米大学, コンピューター教育センター, 講師 (70248350)
城 誠也 久留米大学, 医学部, 助手 (30196662)
佐藤 斉 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 助手 (90285057)
|
キーワード | 温熱療法 / RF波 / 電磁界強度 / サーモトロン / ダイオード |
研究概要 |
RF波を利用した温熱加温装置の物理的特性を知るために、ダイオードと高抵抗リ-ド線を持ったE-fieldプローブを作製しサーモトロンRF-8における水ファントム内の電界強度を測定した。これによると、高抵抗リ-ド線の使用によりRF電磁波との干渉による影響もほとんど無く測定が可能であることが示された。また、水ファントム内を走査することにより得られた三次元電界強度分布から次の結論に至った。(1)患者のベッド面に平行な方向の分布は比較的均一で対称である。(2)患者のベッド面から上方へ向かう軸方向の分布は大きく変化し、電界強度の弱い領域がベッドに近い部位に認められた。これはベッドがア-ス電極の役割をしているものと推測され、臨床において注意すべきことである。(3)電極軸方向の強度分布は均一であった。 現在、ループアンテナとダイオードの組合せで磁界強度計を作成し磁界強度の測定を行い,装置特性の基礎データの把握に努めている。また今後、この電界、磁界からファントム内のSARを算出することを試み,有限要素法による電解分布の強度計算結果との比較を行なう。 これらの成果は医学物理学会(JAMP′96)第13回研究発表会(1996年7月)およびFirt Korea-Japan Joint Meeting on Medical Physics(Seoul,Korea1996.Sept.)において発表した。
|