• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1996 年度 実績報告書

非定型痴呆の分子遺伝学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 08671082
研究機関名古屋大学

研究代表者

柴山 漠人  名古屋大学, 医学部, 講師 (30242853)

研究分担者 岩田 仲生  名古屋大学, 医学部, 医員
鬼頭 純三  名古屋大学, 医学部, 教授 (60022802)
太田 龍朗  名古屋大学, 医学部, 教授 (00109323)
キーワード非定型痴呆 / Alzheimer病 / 遺伝子多型 / アポリポタンパクE / PCR-RFLP法
研究概要

高度医療化社会を迎えて、精神疾患の原因究明や治療法の確立が急務となっている。また高齢化にともなう老年痴呆や初老期鬱病も社会問題として注目されている。このような脳神経疾患の病因解明のためのアプローチが多方面から進められているが、中でも分子遺伝学的な立場からのものがここ数年で急速な進歩が認められている。遺伝子多型は民族や人種により異なるが、これまでの研究では国外の分析結果が多く、実際の日本の現状には必ずしも適応できないものが多かった。本研究は脳神経疾患のうちアルツハイマー病、非定型痴呆症を対象に分子遺伝学的手法で遺伝子多型を検索した。日本人の健常者160人、精神病患者58人、Alzheimer病患者15人、非定型痴呆患者6人から採血し、DNAを抽出し、そのDNAを鋳型として、PCR-RFLP法によりアポリポタンパクEの遺伝子多型をポリアクリルアミド電気泳動-銀染色法で判定した。健常者160例の検索ではε2/ε2:ε2/ε3:ε2/ε4:ε3/ε3:ε3/ε4:ε4/ε4が0.6%:10%:0%:66.9%:22.5%:0%であった。Alzheimer病15例および非定型痴呆患者6例において、この比率が大きく変わるような傾向は見られず、また危険因子であるApoEε4のホモ接合体は見られなかった。よって、もう一つの危険、因子であるApoEレセプターを含む二重の検索が必要と思われる。

URL: 

公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi