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1996 年度 実績報告書

アルコール依存症の事象関連電位、定量的MRI、遺伝子解析を用いた多元的研究-ド-バミンD2レセプター遺伝子変異の脳機能、形態に及ぼす影響について-

研究課題

研究課題/領域番号 08671094
研究種目

基盤研究(C)

研究機関琉球大学

研究代表者

外間 宏人  琉球大学, 医学部・附属病院, 助手 (80238724)

研究分担者 兼島 瑞枝  琉球大学, 医学部, 助手 (20253958)
大田 裕一  琉球大学, 医学部, 助手 (90264481)
仲本 晴男  琉球大学, 医学部・附属病院, 講師 (80180420)
小椋 力  琉球大学, 医学部, 教授 (60032330)
キーワードアルコール依存症 / 事象関連電位 / 遺伝子解析 / MRI
研究概要

平成8年度に事象関連電位を記録したアルコール依存症者は58例であった。58例のうち遺伝負因のない者は27名、2親等以内にアルコール依存症の遺伝負因を有するものが23名、精神分裂病の遺伝負因を有するものが7名、躁うつ病の遺伝負因を有するものが1名であった。事象関連電位はFz,Cz,Pzの3電極からの記録について分析を行った。また現在のアルコール依存の状態に応じて飲酒群、節酒群、断酒群の3グループに分けた。事象関連電位各成分について遺伝負因xグループの2元配置分散分析を行ったところ、飲酒群のN100振幅はFzにおいて精神分裂病の遺伝負因のあるものが有意に高振幅(-10.43μV)でありアルコール依存症の負因を有するもの(-6.05μV)とそうでないもの(-5.72μV)の間には差は認めなかった。P200振幅についてはCzにおいて精神分裂病の遺伝負因のあるものが有意に低振幅(0.38μV)でありアルコール依存症の負因を有するもの(3.04μV)とそうでないもの(4.45μV)の間には差は認めなかった。P300振幅については飲酒群において遺伝負因による差は認められなかったが、節酒群と断酒群においては、アルコール依存症、精神分裂病の遺伝負因のあるものがそうでないものに比較してそれぞれ有意に低振幅となっていた.現在アルコール依存症の遺伝負因を有する健常者についての事象関連電位測定、ドーパミンD2遺伝子解析、及び定量的MRIを用いた基底核、上側頭回容積測定について検討を行っている段階である。

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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