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1997 年度 研究成果報告書概要

長期閉鎖空間での集団生活が心身に及ぼす影響に関する精神医学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 08671102
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 精神神経科学
研究機関自治医科大学

研究代表者

高野 謙二  自治医科大学, 医学部, 助教授 (10197113)

研究分担者 関口 千春  宇宙開発事業団, 主任医長
研究期間 (年度) 1996 – 1997
キーワード閉鎖環境 / グループダイナミックス / 宇宙ステーション / 心理テスト / 宇宙飛行 / P300
研究概要

長期にわたる閉鎖空間での共同生活がどのような精神的影響を与えるのかを明らかにするため、つくば宇宙センターの宇宙飛行士養成棟において実験を行った。宇宙ステーションを模した閉鎖環境適応訓練設備(閉鎖空間)に、8人の被験者を連続48時間入室させ、共同生活させた。被験者は精神・身体的諸検査を通して選抜された健康な8人(男性7人、女性1人)であり、彼らは4人づつの2グループに分けられ、全員同時に閉鎖空間に入室させられた。2グループは生活時間を12時間シフトすることにより、別々のグループとして独自性を保つようにした。2グループの行動は常時2人以上の精神科医により4台のテレビモニターを通して観察された。被験者に対して、閉鎖空間入退室の直前直後に内科的・精神科的診察、P300の測定、心理テストが施行された。閉鎖空間内での作業としては、ワープロ打ち込み(ドイツ語)、テレビゲーム、日記記帳、討論会などがあり、その間、複数回にわたり内田クレペリンテスト、不安攻撃テストや一対一の面接が行われた。また、24時間蓄尿で尿中モノアミン及びその代謝産物の測定も行った。
結果:(1)P300は潜時が長くなり、N1は変化があまりなかった。(2)尿中モノアミンとその代謝産物は一日目より二日目の値が低下する傾向にあったが個人差も認められた。(3)心理テストよりも直接の観察の方が被験者の心理状態を把握するのに有効であると推測された。(4)一対一の間診、日記は比較的グループ内の心理状況を反映していた。

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公開日: 1999-03-16  

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