研究概要 |
乳幼児期早期に自閉症を疑われた症例に対する治療介入の経験の蓄積をする中で、現在治療初期に認められた自閉症症候群の諸症状が治療介入によってどのように変容していくかを検討している。 1.治療介入例の第1報を報告した(児童青年精神医学とその近接領域37(4):319-330、1996;こころの科学66:43-47、1996;今日の児童精神科治療,pp.40-51,金剛出版,1996)。 2.われわれが考えている自閉症の症状の成り立ちに関する考え方や治療理念などをいくつかの機会に報告した(イマーゴ7(11):77-85,1996;児童青年精神医学とその近接領域37(1):25-31、1996;精神科治療学11(6):583-590,1996)。 3.これまでの治療の蓄積を、厚生省精神・神経疾患研究委託費により中間報告としてまとめた(平成7年度厚生省精神・神経疾患研究委託費報告集p.63-70,厚生省,1996)。 4.自閉症の知覚様態の特殊性について国際誌にて報告し(Journal of Autism and Developmental Disorders 26(6):661-667,1996)。 5.その他啓蒙のために自閉症治療の基本的考え方をまとめて報告した(日本精神病院協会雑誌15(6):32-36、1996)。
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