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1997 年度 実績報告書

覚せい剤の血中動態と精神依存発現機序の関係に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08671117
研究機関(財)実験動物中央研究所

研究代表者

若狭 芳男  財団法人実験動物中央研究所, 前臨床研究部, 主任研究員 (60124278)

キーワードラット / 自己投与 / メタンフェタミン / 注入速度 / 強化効果 / 血中濃度
研究概要

生後7週令のSD系オスラット4匹の頚静脈内に留置カテーテルを植え込みケージに係留した。翌日より動物がケージ内のレバースイッチを押すとその都度、薬液が注入される方法により、動物に薬物を摂取させた。薬液の注入速度は常に1ml/100secとした。最初にレバ-押しによる薬物摂取の訓練のために、0.025%濃度のコカイン水溶液を1回当りの注入用量(単位用量)を0.25mg/kg(10sec/100gBW)として1日1時間ずつ自由に摂取させた。3ないし4日のうちにいずれの動物もコカインの摂取を開始し、1時間の摂取回数は比較的安定した値を示した。翌日より2匹の動物(A群)には0.1%(高濃度液)の、また、他の2匹の動物(B群)には0.05%(低濃度)のメタンフェタミン水溶液を、いずれも単位用量を0.5mg/kg(A群は5sec/100g,B群は10sec/100g)として1日1時間ずつ自由に摂取させた。その結果、いずれの群にも摂取がみられたが、1時間の摂取回数はコカインの場合より少なく、また、A群の摂取頻度のほうがB群より高い傾向にあった。次に薬液の濃度をA群とB群とで交差させて摂取させた。最後にABいずれの群にも高濃度液を単位用量0.25mg/kg(2.5sec/100g)として摂取させた。これらの成績と上記の条件で動物にメタンフェタミンを単回投与したときの血中濃度から、メタンフェタミンをラットに自己投与させた場合の薬物の強化効果の強さに及ぼす薬液の注入速度の影響を薬物の体内動態の面から考察した。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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