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1996 年度 実績報告書

核受容体間ヘテロニ量体形成によるクロストークおよび分子的多様性の解析

研究課題

研究課題/領域番号 08671145
研究種目

基盤研究(C)

研究機関信州大学

研究代表者

宮本 高秀  信州大学, 医学部・附属病院, 助手 (20192768)

研究分担者 市川 和夫  信州大学, 医学部・附属病院, 講師 (40159835)
キーワード甲状腺ホルモン / 核受容体 / レチノイン酸 / ヘテロ二量体 / クロストーク
研究概要

ステロイドホルモン、甲状腺ホルモン(T3)、レチノイン酸(RA)、およびビタミンD等の脂溶性ビタミンの作用は、おもにその核受容体を介して発現される。1991年、レチノイドX受容体(RXR)が、甲状腺ホルモン受容体(TR)、レチノイン酸受容体(RAR)、およびビタミンD受容体(VDR)とヘテロニ量体形成し、その標的遺伝子配列への結合特異性を増加せしめ、その作用を増強する事実が発見された。DNA結合領域およびリガンド結合領域のふたつのドメインがそれぞれ異なったインターフェイスを形成し核受容体間ヘテロニ量体形成に重要な役割を果たしていると考えられている。後者のリガンド結合領域に存在する二量体形成能は、標的DNA配列の非存在下にも発揮され、研究代表者らは、いわゆる細胞内受容体相互情報伝達機構において重要な役割を演じていると考えている。
研究代表者は、すでに、免疫共沈法を用いてTRとRXRがDNA非存在下においても相互作用を起こすことを確認しており、酵母Twoハイブリットシステムを用いて、リガンドであるT3および9cisRAは相乗的にTRとRXRのリガンド結合ドメインの二量体形成能を増強する結果を発表してきた。さらに、この酵母を用いたTwoハイブリットシステムをさらに発展させ、受容体と相互作用する新たなる因子をクローニング中である。pGBT-TR,RAR,VDRまたはpGBT-RXRを保有した酵母(HF7c)をpGADで作製たcDNAライブラリーで形質転換し-Trp,-Leu,-Hisの選択培地にて生育させ、ポジティブクローンを単離した。酵母よりプラスミッドを精製、塩基配列を決定し。さらに、この塩基配列をプローブにして完全長のcDNAを単離する予定である。

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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