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1997 年度 実績報告書

チアミン反応性貧血症候群の原因酵素遺伝子の単離と変異部位の解析

研究課題

研究課題/領域番号 08671176
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

野坂 和人  京都府立医科大学, 医学部, 助手 (10228314)

研究分担者 西村 洋  京都府立医科大学, 医学部, 講師 (60117900)
キーワードチアミン / チアミン反応性貧血症候群 / チアミンピロホスホキナーゼ / チアミン輸送タンパク質
研究概要

チアミン反応性貧血症候群(TRMA)は、巨赤芽球性貧血、糖尿病、難聴を三主徴とする先天性代謝異常症である。本症の原因異常遺伝子は未だ同定されていないが、チアミン生合成能を持たないヒトではチアミンピロホスホキナーゼ(TPK)とチアミン輸送タンパク質のいずれかが異常酵素である可能性が非常に高い。しかし、いずれのタンパク質もそれをコードする遺伝子はヒトでは単離されていない。我々は先に出芽酵母Saccharomyces cerevisiaeのTPK遺伝子THI80とTPK欠損変異株thi80株を単離していたので、thi80株を宿主とする酵母の発現クローニング系を用いてヒトTPKcDNAの単離を試みた。しかし、この機能相補によるスクリーニングではヒトTPKのcDNAは分離することができなかった。また、分裂酵母Schizosaccharomyces pombeのTPK遺伝子tnr3とTHI80のアミノ酸配列には部分的にホモロジーが認められたが、その部位に相当する数種の縮重を持つプライマーを用いたPCR法によってもヒトのTPKcDNAは単離されなかった。現在、イスラエルのCohenらと共同でTRMAの家系について連鎖解析を行い、マッピングによるTRMAの原因遺伝子の同定を目指している。一方、我々はTRMAのもう一つの原因候補タンパク質であるチアミン輸送タンパク質のヒトcDNAを得るための材料を得る目的で、S.cerevisiaeのチアミン膜輸送変異株及びチアミン膜輸送タンパク質遺伝子THI10を単離した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 野坂和人: "酵母のチアミンリン酸代謝酵素系の分子遺伝学的研究" ビタミン. 71(3). 109-120 (1997)

  • [文献書誌] Enjo.F, Nosaka.K, et al: "Isolation and characterization of a transport Gene,THI10,from S cerevisiae" J.Biol.Chem.272(31). 19165-19170 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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