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1996 年度 実績報告書

IDDM家系におけるゲノムの不安定性とインプリンティング

研究課題

研究課題/領域番号 08671183
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東京慈恵会医科大学

研究代表者

佐々木 敬  東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (90205849)

キーワードIDDM / インプリンティング / ゲノムの不安定性 / 抗GAD抗体
研究概要

本研究の目的は,インスリン依存型糖尿病(IDDM)への連鎖が明かなヒトゲノム遺伝子領域を目標として,この領域内でゲノムの不安定性とインプリンティングに関連する特定の塩基配列をスクリーニングし,その部の変異がIDDM患者で見られるかどうかを検討することである.
今年度はまず検査対象となるIDDM患者とその第一度近親者の登録と検査を行った.目標として2年間に50家系の調査を行う.患者さん,近親者について本人(保護者)の承諾の上,今年度は38家系のIDDM発端者,第一度近親者が検査を終了した.この検査項目としては抗GAD抗体価,HLA-DQA1,DQB1の遺伝子型,耐糖能よりなる.
抗GAD抗体の陽性であるIDDM発端者が持つDQ1A,DQB1遺伝子を検討した結果,DQA1^*0301/^*0301に最も強い遺伝的関連性associationを認めた.これは従来の報告を支持する結果であった.またDQB1座位についてはDQB1^*0302を持つことと相関を認め,欧米人での疾患感受性alleleと共通であることが示唆された.従来の検討では他の日本人特有の疾患感受性対立遺伝子が報告されている.しかし今回はIDDM診断の根拠として尿中C-peptide 10μg/日以下,抗GAD抗体陽性という厳格な基準を用いたことにより自己免疫の関連するIDDMを対象としてとらえられたためと考えられた.
次年度は実際にゲノムの不安定性・遺伝子変異に関する検討を行い,疾患に特異的な遺伝的変異を同定する予定である.

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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