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1996 年度 実績報告書

悪性眼球突出症の病因に関する分子生物学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 08671194
研究種目

基盤研究(C)

研究機関久留米大学

研究代表者

広松 雄治  久留米大学, 医学部, 助教授 (10201740)

研究分担者 亀尾 順子  久留米大学, 医学部, 助手 (80261072)
古賀 まり  久留米大学, 医学部, 助手 (30279228)
三宅 育代  久留米大学, 医学部, 助手
佐藤 正幸  久留米大学, 医学部, 助手 (90215848)
キーワードバセドウ病眼症 / 悪性眼球突出症 / T細胞クローニング
研究概要

悪性眼球突出症患者の後眼窩組織における病態の解明と自己抗原を同定する目的で後眼窩組織に浸潤しているTリンパ球のクローニングを行なった。
1)T細胞クローニング
悪性眼球突出症の患者2例より、手術時に後眼窩脂肪組織および末梢血を採取し、T細胞クローニングを行なった。後眼窩脂肪組織よりリンパ球を分離後、0.2、0.5、1、5個/wellで96-well plateに撒き、アロのfeeder細胞を加えてT Cell cloning mediumにて培養し、101個のT細胞クローンおよびT細胞ラインを得た。
2)T細胞ラインの解析
CD4_+T細胞が33〜33%,CD8_+T細胞が67〜70%と,CD8_+T細胞が優勢を占めていた。放射線照射したautologousの線維芽細胞とco-cultureし、T細胞増殖反応を、^3H-チミジンの取り込みやinterferonγの分泌能にて検討したが、いずれのT細胞ラインも陰性であった。
3)T細胞クローンの解析
患者1より61個、患者2より40個のT細胞クローンを得た。CD4_+クローンが84個、CD8_+クローンが17個とCD4_+クローンが優勢であった。16個のクローンについてのCD3刺激後の培養上清中のIL-2,IFNγ,IL-4,IL-6,IL-10の分泌反応をみると、Th1が3個、Th2が0個、Th0が13個であった。Autologousの線維芽細胞とco-cultureしたが、T細胞増殖反応は認められなかった。
今後さらに他のクローンについても検討すると共に、分化させた線維芽細胞を指標にT細胞クローンの解析を行なう予定である。陽性クローンが得られれば陽性クローンを用いて自己抗原遺伝子の同定を行なう予定である。

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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