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1996 年度 実績報告書

クリグラーナジャーI型症候群の疾患モデル動物を利用した遺伝子治療の基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 08671202
研究種目

基盤研究(C)

研究機関愛知県がんセンター

研究代表者

小祝 修  愛知県がんセンター, 生化学部, 主任研究員 (50132923)

キーワード遺伝子治療 / グルクロン酸転移酵素 / バキュロウイルス / クリグラーナジャー症候群 / がんラット
研究概要

先天性疾患の遺伝子治療はその方法が簡潔で効果が持続することが最も重要である。最近、一般的に使用されているレトロウイルスやアデノウイルスベクター系以外に、バキュロウイルスをベクターを用いた遺伝子治療法の可能性が報告された。このベクター系は培養細胞を用いた基礎実験では、肝臓細胞に特異的に感染して組み込んだ遺伝子を発現する。我々は、この系が遺伝子の発現系として簡潔であることから、直ちにバキュロウイルス発現系を遺伝子治療に応用すべくプラスミドの構築を開始した。先ず、ヒトUDP-グロクロン酸転移酵素(UDPGT)がバキュロウイルスの宿主であるSf9で発現し、酵素活性を持っているか否かを調べた。ポリヘドリンプロモーターの下流にUDPGT遺伝子を繁いだpLV1392ベクターを構築してSf9細胞に導入発現させた。Western法による抗UDPGT抗体による検査結果では、酵素蛋白質の量そのものは多くないものの、高比活性の酵素が発現していることがわかった。この結果を基礎にして、肝臓細胞に特異的でしかも高い発現活性を持っているα1-antitrrypsinのプロモーターをUDP-グルクロン酸転移酵素遺伝子の上流に連結させたプラスミドを構築した。このベクター系もSf9細胞で本酵素の高酵素活性を示した。現在、UDP-グルクロン酸転移酵素遺伝子を組み込んだベクター系が培養肝臓細胞であるHepG2,Huh7で本酵素を発現させるかトランスフェクションして検討している。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Y.Soeda: "A predicted homozygous case of missense mutation in Gilbert's syndrome." Lancet. 346. 1494- (1996)

  • [文献書誌] O.Koiwai: "Criglar Najjar syndrome TypeII is inherited both as a dominaut and as a ressesive trait." Human Molecular Genetics. 5. 645-647 (1996)

  • [文献書誌] H.Sato: "Progress in determining the genetic basis of Gilbert's syndrome" Lancet. 347. 557-558 (1996)

  • [文献書誌] Y.Adachi: "Genetic back ground of constitutional unconjugated hyperbilirubinemia" International Hepatology Communications. 5. 297-307 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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