研究課題/領域番号 |
08671233
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
徳嶺 進洋 大阪大学, 医学部, 助手 (90207564)
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研究分担者 |
木谷 照夫 大阪大学, 医学部, 名誉教授 (80028406)
待井 隆志 大阪大学, 医学部, 助教授 (50124780)
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キーワード | PNH / PIG-A遺伝子 / クロナリティー / HUMARA遺伝子 / 突然変異率 / Glycophorin A / 遺伝子不安定性 / サテライトマーカー |
研究概要 |
1.PNHにおけるPIG-A遺伝子の異常とクロナリティーの検討 PNH患者1例において顆粒球以外に患者から得られた二種のB cell line骨髄造血コロニーを用いてPIG-A遺伝子を詳細に解析し、4個の異常クローンの存在を明らかにした。さらにPNH患者の顆粒球におけるPIG-A遺伝子の検討から2例に2種異常の変異を見出している。これらの症例のうち女性例についてはさらにX染色体上のHUMARA遺伝子およびPGK遺伝子の不活化パターンによりそのクロナリティーを検討中である。 2.PNHにおける突然変異率および遺伝子不安定性の検討 PNH血球における突然変異率をGlycophorin A変異頻度測定を用いて検討した。MN型の血液型をもつPNH症例9例中5例で高頻度に変異型を認め、遺伝子の突然変異率が高まっていることが明らかとなり、PIG-A遺伝子の発生や異常クローンの増殖への関与が示唆された。また、PNH細胞において5種のサテライトマーカーを用い、DNAミスマッチ修復異常の有無を検討したが現在まで異常は認めておらず、PNHクローンの増殖優位性に悪性腫瘍において認められるDNAミスマッチ修復異常の関与は少ないと思われる。
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