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1997 年度 研究成果報告書概要

胎盤形成に必要な遺伝子の発現に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08671324
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 胎児・新生児医学
研究機関藤田保健衛生大学

研究代表者

山田 和代  藤田保健衛生大学, 総合医科学研究所, 講師 (90080217)

研究分担者 本田 伸一郎  藤田保健衛生大学, 総合医科学研究所, 助手 (40257639)
研究期間 (年度) 1996 – 1997
キーワード転写因子 / アロマターゼ / 胎盤 / 栄養胚葉細胞
研究概要

我々は先にヒトのアロマターゼ遺伝子の胎盤特異的なプロモーターこのなかに、hCGα-subunitのプロモーター中と同じシスエレメント(TSE)が存在し、胎盤特異的な、異なる遺伝子が共通する機構で制御されている可能性をしめしたが、このエレメント単独では、エンハンサー活性はもたない。本研究ではアロマターゼ遺伝子について第二のシスエレメントを見い出し、この2つがあれば、最小のエンハンサーとして、機能することをあきらかにした。この第二のエレメントへの結合活性は第一のエレメントへの結合活性(TSEB)とは異なるタンパクであるが、やはり胎盤とtrophoblastにのみ認められた。このエレメントはhCGβ subunit 遺伝子のプロモーター上にも認められた。
アロマターゼの胎盤での発現に必須のこれら2つの結合タンパクのクローニングをyeast one-hybird法によって、ヒト胎盤cDNA libraryより行った。その結果、第二のエレメントについて数種のクローンを得た。これらをbaculovirusの発現系で発現させ、その1つがtrophoblast中の結合活性と同じ結合特異性をしめす、核タンパクをコードしていることを確認した。このcDNAクローンは、全長2.6Kbpで、436aaからなる49213Daのタンパクをコードしていた。またノーザンブロット解析により、これに対応する大きさのmRNAが胎盤にのみ認められた。この胎盤特異的な核タンパクが胎盤特異的な転写因子であることが期待されるが、アミノ酸一次構造は既知の転写因子の転写活性部位とは異なっており、転写活性の確認が今後の課題となった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 山田 和代他: "アロマターゼ遺伝子の胎盤特異的なエンハンサーの構造" 生化学. 68. 654 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 原田 信広他: "P450アロマターゼのユニークな発現調節構構" 生化学. 68. 534 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Yamada, K., Honda, S., Harada, N., and Takagi, Y.: Seikagaku. 68. 654 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Harada N., Honda, S., Yamada, K.Dohmae, S., Yoshimura, N., and Takagi, Y.: Seikagaku. 68. 534 (1996)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 1999-03-16  

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