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1997 年度 実績報告書

肝移植における免疫抑制剤タクロリムスの新剤形薬開発と免疫抑制効果の検討

研究課題

研究課題/領域番号 08671352
研究種目

基盤研究(C)

研究機関浜松医科大学

研究代表者

宇野 武治  浜松医科大学, 医学部・附属病院, 講師 (60185056)

研究分担者 橋本 久邦  浜松医科大学, 医学部・附属病院, 教授 (10009558)
山口 貴司  浜松医科大学, 浜松体力医学研究所, 所長 (00092362)
キーワード経口用タクロリムス / o / wエマルション / 薬物動態
研究概要

経口用タクロリムスOil-in-Water-Type(O/W)エマルションの界面化学的特性から、オレイン酸1%v/v,Tween20 1%v/v,グリセリン2.5%g/v,タクロリムス濃度0.01%g/v,として、一次乳化をおこなったところ、平均粒子径1μm,封入率72%,室温下安定性14日間を認めた。DAラットを用い、o/wエマルション群(o/w群)と市販のタクロリムス経口薬群(市販薬群)とで、2mg/kgのタクロリムスを経口投与して、経時的に48時間まで採血して全血中のtrough levelを測定した。その結果、AUC、t1/2βにおいて、o/w群が市販薬群に比して有意に高値を示し、エマルションの徐放効果を示した。またDAラットを用いて、両群に1mg/kgのタクロリムス経口投与後、各臓器への組織内濃度分布を48時間まで測定した。この結果、骨髄での組織内濃度は投与後6時間から24時間までo/w群が市販薬群に比して約3倍の高値を認めた。一方脳では投与後12時間までo/w群が市販薬群に比して有意に低値を示し、腎においても9時間以降有意に低値を認めた。これは、骨髄移植での合併症として最も深刻なGVHDの治療やタクロリムスの副作用軽減に期待が持たれる。
今後の実験計画は、ラットによるGVHDモデルを作製し、o/w群と市販薬群とで治療効果を比較検討する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Takeji Uno: "The Pharmacokinetics of Water-in Oil-in-Water-Type Multiple Emulsion of a New Tacrolimus Formulation" Lipids. 32・5. 543-548 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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