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1996 年度 実績報告書

T細胞受容体を用いた癌特異的免疫療法の基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 08671369
研究種目

基盤研究(C)

研究機関広島大学

研究代表者

山口 佳之  広島大学, 原爆放射能医学研究所, 助手 (10230377)

研究分担者 野間 浩介  広島大学, 医学部・附属病院, 医員
キーワード癌特異的リンパ球 / T細胞受容体(TCR) / 癌性胸腹水
研究概要

1.腫瘍特異的T細胞クローンの樹立
胃癌患者癌性腹水より比重遠心法によってリンパ球を分離し、インターロイキン2存在下、固相化抗CD3抗体プレート上で培養増殖し、限界希釈法によって13個のクローンを得た。その内、自己胃癌細胞のみを障害するクローンが2個、自己および同種胃癌細胞を障害するクローンが1つであった。この3つのクローンの形質はすべてCD4であった。
2.腫瘍障害性T細胞クローンのT細胞受容体遺伝子の解析
上記腫瘍障害性T細胞クローンよりmRNAを抽出し、逆転写酵素を用いてcDNAを作成後、T細胞受容体(TCR)特異的プライマーを用いてポリメレースチェインリアクションを行い(RT-PCR)、TCR遺伝子を増幅した。それぞれのクローンはTCRVβ13.1, 3, 9と異なったTCRを発現していた。現在、PCR産物のクローニングが終了し、遺伝子配列を同定している。
以上、研究はほぼ予定どうり進行し、成果が収められている。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 山口佳之・他: "OK-432免疫療法のresponderの探索と作用機序の解明" Biotherapy. 10. 42-49 (1996)

  • [文献書誌] 山口佳之・他: "癌性腹水に対するBRM局所投与の臨床効果-臨床試験に向けての課題-" Biotherapy Today. 3. 79-82 (1996)

  • [文献書誌] Miyahara E., Yamaguch Y.et al: "Profile of T-cell receptor V_β gene usage of cytotoxic T cells induced by intraperitoneal administration of a streptococcal preparation, OK-432, in malignant effusions" J.Exp.Therapeutics Oncol.1. 242-250 (1996)

  • [文献書誌] 峠 哲哉 山口佳之: "がん性胸腹水に対するサイトカイン療法・消化器疾患とサイトカイン" へるす出版, 228 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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