rat肝温虚血モデルにおけるIshemic preconditioning効果 雄性Wistar ratをpreconditioning群では10分間の肝2/3血流遮断それに続く10分間の血流再開(Ischemic preconditioning)、またcontrol群ではIschemic preconditioningなし、の2群に分け、それぞれ40分間の長時間温虚血を加えた。血流再開120分後の以下のパラメーターを比較検討したところ、preconditioning群において(1)ALT、LDHが有意に低下、(2)胆汁産生量が有意に増加、(3)energy statusが有意に改善した。また長時間虚血後24時間において肝組織所見におけるnecrosis rateが有意に減少していた。以上の結果より、rat肝においてIschemic preconditioningを施すことにより、長時間温虚血に対する虚血・再灌流傷害の改善が得られることが判明した。
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