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1996 年度 実績報告書

潰瘍性大腸炎上皮の分化度とエネルギー産生能

研究課題

研究課題/領域番号 08671405
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東北大学

研究代表者

福島 浩平  東北大学, 医学部, 助手 (20271900)

研究分担者 舟山 裕士  東北大学, 医学部・付属病院, 助手 (50192315)
内藤 広郎  東北大学, 医学部・付属病院, 講師 (90180223)
佐々木 巌  東北大学, 医学部, 助教授 (60125557)
キーワード潰瘍性大腸炎 / 上皮細胞 / エネルギー / butyrate
研究概要

潰瘍性大腸炎の発症機序に関連し、上皮細胞株を用いたサイトカインの外因性投与によるエネルギー産生と酸素消費、Mangenase superoxide dismutase (Mn-SOD)遺伝子の発現レベルについて検討した。また、上皮細胞の分化度を調節する試みとてしてsodium butyrate、retinoic acidの外因性投与に際し、アルカリフォスファターゼ(ALP)活性などのパラメーターを確立した。
1、上皮細胞株を用いたlipopolysaccharide(LPS)、サイトカインの外因性投与によるエネルギー産生と酸素消費
HT-29、IEC6の培養液中にLPSを投与すると、HPLC法にて測定した細胞内ATP濃度は、6時間をピークに時間依存性に増加した。炎症性サイトカインについてみるとIL-6、TNF-aではATPの増加を認めるもののIL-1bでは認められなかった。酸素消費では投与後3時間で最大となり、その後最大48時間まで増加が持続した。この際のMn-SOD遺伝子の発現についてみると、LPS、IL-1b、TNF-aでは誘導が認められるもののこれらはantimycin Aの投与により阻害されなかった(Gastroenterology 110 ; A911)。
2、上皮細胞の分化誘導について
sodium butyrate、retinoic acidの外因性投与により、ALP活性は上昇し、形態変化、ある種の膜レセプター遺伝子の発現なども明らかにした。
3、潰瘍性大腸炎上皮のエネルギー消費について
現在、適切な上皮細胞の分離方法(non-apoptotic epithelial cell isolation)について検討中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] K. Fukushima et. al.: "Energy Production induced by lipopolysaccharide (LPS) and prainflammatory cytokines in intestinal epithelial cells" Gastroenterology. 110. -A911 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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