研究概要 |
肝臓胆道外科において、近年、大量肝切除および肝臓を含めた他臓器の合併切除が増加している。それに伴い、肝切除後肝再生における肝組織中の細胞性免疫が重要であることが判明しつつある。さらに我々は、肝再生のトリガーとなり再生の収束をも支配するのは門脈圧が肝細胞に直接及ぼす“shear stress"であると推測している。本研究は、門脈圧と免疫学的関連性から肝再生と肝切除後の肝不全の病態を解明する事を目的とし、下記の研究を施行している。 ラットを用い70%肝切除、90%肝切除を行い、各々経時的に肝重量、肝機能、凝固能、classI,classII抗原などを測定し、肝切除後の肝再生状態における種々のパラメータの変動を検討しております。さらに、肝切除後肝不全を検討するために、エンドトキシン投与後肝切除後肝再生における、TNFαやPAFや、種々のパラメーターを測定しております。
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