研究課題/領域番号 |
08671425
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器外科学
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
八木 雅夫 金沢大学, 医学部・附属病院, 講師 (00182303)
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研究分担者 |
橋本 哲夫 金沢大学, 医学部・附属病院, 助手 (40260559)
清水 康一 金沢大学, 医学部, 講師 (30196513)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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キーワード | 小腸移植 / c-jun / 小腸大量切除 / c-fos / 成分栄養剤 |
研究概要 |
部分移植小腸の移植後の粘膜再生増殖に対するグルタミン添加成分栄養剤の経腸的投与の効果とその機序を検討した。成分栄養剤ED-ACには2.4%のグルタミンが含まれているが、さらにグルタミンを添加したものをGln(+)ED、また、ED-ACからグルタミンを除去したものを、Gln(-)EDとすると、Gln(-)EDのアミノ酸量は14%、窒素カロリー比は186であり、Gln(+)EDのグルタミン量は7500mg/100g、アミノ酸量は20%、うちグルタミンは35%で、窒素カロリー比は120である。実験はLews系とBN系雄性ラットを用いて同種部分小腸移植を実施した。栄養剤の種類により、Gln(+)群とGln(-)群の2群に分け、1kcal/mlの濃度に調製した経腸栄養剤のad lib.による経口投与を7日巻継続した。7日目にブロモデオキシウリジン(BrdU)を腹腔内に注入し、2時間後に移植腸管を摘出し、血中のGln、アラニン、グルタミン酸の濃度を高速液体クロマトグラフィを用いて測定した結果、グルタミンの有用性を確認した。さらに、小腸大量切除後の残存小腸の組織学的変化およびc-fos、c-junのm-RNAの発現を経時的に検討した。体重200〜250gの雄性LEWラットを用い、小腸大量切除群と対照群の二群に分けた。小腸大量切除群では空腸起始部より5cm、回腸末端より5cmの小腸を切除し、端々で吻合した。これによる小腸切除量は約80〜90%であった。空腸起始部より5cmと回腸末端より5cmの計10cmの小腸を採取し、RT-PCRサザンブロットハイブリダイゼーションによりc-fos、c-junのm-RNAの発現量を検討した結果、小腸大量切除群のc-fos、c-junのm-RNAの発現は術後2時間において明らかな増加を示した。
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