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1996 年度 実績報告書

小腸移植における拒絶反応の早期発見を目的としたアセトアミノフェン吸収試験の開発

研究課題

研究課題/領域番号 08671450
研究種目

基盤研究(C)

研究機関徳島大学

研究代表者

三宅 秀則  徳島大学, 医学部, 助手 (60274213)

研究分担者 石川 正志  徳島大学, 医学部, 助手 (00284282)
福田 洋  徳島大学, 医学部, 助手 (50274212)
キーワード小腸移植 / アセトアミノフェン / 吸収試験 / FK506 / 早期診断法
研究概要

小腸移植グラフト拒絶反応早期診断におけるアセトアミノフェン吸収試験の有効性に関する検討
(目的)小腸移植(SBTX)における移植小腸グラフト拒絶発現早期診断法として、アセトアミノフェン(AC)吸収試験の有効性をラット同所性小腸移植モデルを用いて検討した。
(方法)小腸移植は、移植グラフトのドナーにBN(RT1^D)ラット、レシピエントにLewis(RT1^1)ラットを使用した。レシピエントの小腸を広範囲切除した後、ドナーの上部小腸20cmをカフ法により血管吻合し同所性に移植した。実験群は以下の5群を作成した。A群(n=9);単開腹のみ。B群(n=15);小腸広範囲切除(近位小腸20cm残存)。C群(n=12);同系(Lewis)近位小腸グラフト20cm同所性移植。D群(n=15);異系(BN)近位小腸グラフト20cm同所性移植及びFK506(0.1mg/kg)連日投与。E群(n=15);異系(BN)近位小腸グラフト20cm同所性移植及びFK506(0.5mg/kg)連日投与。術後1、3、7日目にアセトアミノフェン0.15g/kgを胃管を用いレシピエントの胃内に投与し、投与15分後の血中AC濃度を測定した。また移植グラフトの組織学的検討も施行した。(結果)B群ではA群に比べAC濃度は有意に高値を示したが、各日間では有意差を認めなかった。C群では組織学的に拒絶発現は認めず、AC濃度も高値を保ち、各日間では有意差を認めなかった。D群では経日的に拒絶の進行を認め、血中AC濃度濃度も経日的に有意に低下した(53.1±3.9μg/ml vs35.0±12.0 vs 10.9±5.6 P<0.05)。E群では、7日目でも拒絶発現は軽度で、血中AC濃度濃度も経日的に有意差なく推移し高値を示した。(結語)ラット同所性小腸移植モデルにおいて、小腸移植における拒絶発現早期診断法として、アセトアミノフェン吸収試験の有効性が示唆された。

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2013-12-24  

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