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1996 年度 実績報告書

遺伝子多型を用いた消化器癌の疾患感受性(癌へのかかりやすさ)の検討と臨床応用

研究課題

研究課題/領域番号 08671458
研究種目

基盤研究(C)

研究機関九州大学

研究代表者

吉河 康二  九州大学, 生体防御医学研究所, 助教授 (80124816)

研究分担者 畠中 正光  九州大学, 生体防御医学研究所, 助手 (40253413)
原口 勝  九州大学, 生体防御医学研究所, 講師 (40228531)
森 正樹  九州大学, 生体防御医学研究所, 助教授 (70190999)
キーワードL-myc / 疾患感受性 / 胃癌 / 遺伝子多型 / 食道癌
研究概要

癌患者と健常者の標的遺伝子であるL-mycの遺伝子多型の差を調べるために以下の事を行った。
1.健常者のDNAの収集:人間ドックで正常と診断された健常者107人についてinformed consentを得た後に末梢血3mlを採取し、これよりDNAを抽出した。
2.癌患者のDNAの収集:胃癌患者61人の切除胃の正常胃粘膜組織よりDNAを抽出した。
3.L-myc遺伝子の多型検索:約100ngのDNAをL-mycのイントロン2内に設定したプライマーを用いてPCR法で増幅した。増幅したPCR産物は613bpでありDNA sequenceにてL-my遺伝子である事を確認した。その後、制限酵素EcoRIを用いて37℃、1時間反応させた後に2%アガロースゲルにて電気泳動し、481bpのSバンドと613bpのLバンドを確認した。更にバンドの種類によりSS型、LS型、LL型に分類し、健常者と癌患者との多型の差について調べた。その結果、SS、LS、LLの割合は健常者で17%、51%、32%であったのに対し胃癌患者では25%、62%、13%であり、S型を有する割合が胃癌患者では健常者の約3倍多い事が示された。これは続計学的にも有意の差であった。
4.今後の計画・展望:現在、食道癌、大腸癌、乳癌についても同様に検索している。また標的遺伝子としてaldehyde dehydrogenase-2、waf 1も用いて調べる事にしている。本研究により、癌へのかかり易さを遺伝子多型の観点から予測できる様になれば、将来発癌に対する予防等を講じる一助となる事が期待される。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Shibuta,K.: "An association between restriction fragment length polymorphism of the L-myc gene and susceptibility to gastric cancer." British Journal of Surgery. (in press).

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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