研究課題/領域番号 |
08671459
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
中島 秀彰 九州大学, 医学部, 助手 (20253528)
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研究分担者 |
藤 也寸志 九州大学, 医学部, 助手 (20217459)
原口 勝 九州大学, 生体防御医学研究所, 講師 (40228531)
桑野 博行 九州大学, 医学部, 講師 (90186560)
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キーワード | 遺伝子不安定性 / 重複癌 / 多発癌 / 術後サーベイランス |
研究概要 |
平成8年度は次の2つのサブテーマについて検討を行う予定であったが、以下のような結果が得られた。 1.消化器癌におけるgenetic instabilityの検出: (1)胃癌症例に関しては、genetic instabilityは88症例中、18例(20.4%)に認められた。臨床病理学的因子とgenetic instabilityの相関を調べると、genetic instabilityは高齢者に有意に多く(P<0.005)、リンパ節転移陰性症例に多い傾向(P=0.07)が認められた。 (2)大腸癌では全54症例中13例(24.%)にgenetic instabilityが認められ、臨床病理学的因子とgenetic instabilityの相関では、genetic instabilityはリンパ節転移陰性症例に有意に多く(P<0.05)、中枢側大腸癌に多い傾向(P=0.051)が認められた。 以上のように、genetic instabilityはリンパ節転移陰性例に多く、予後良好の指標となり得る可能性が示唆された。 2.多発消化器癌・重複消化器癌におけるgenetic instabilityの検出: 同時性多発胃癌17症例と食道癌術後に胃癌を発症した4症例を集積した。多発胃癌に関しては14症例、30癌病巣についてgenetic instabilityの検索が進んでおり、現時点では14症例中11症例(78.5%)に、個々の腫瘍別では30腫瘍中16腫瘍(53.3%)にgenetic instabilityを認めている。いずれも単発胃癌のgenetic instability陽性率より高く、genetic instabilityが多発胃癌患者のスクリーニング法となりうる可能性が示唆された。
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