研究概要 |
Ras癌遺伝子産物に対するヒト型モノクローナル抗体の臨床応用における基礎的検討として、本年度は膵癌、大腸癌患者の末梢血リンパ球をras蛋白あるいはその関連ペプチドで刺激後、EBウイルスによるトランスフェクションを行ない、得られたB細胞株の抗ras抗体の産生の有無を同定した。抗体産生株の検出頻度は3/21(14%)と低く,得られたB細胞株の上清中の抗ras抗体価の定量および精製を行ったが、十分な抗体価は得られていない。今後はIL-5,IL-8などのサイトカインの添加培養で検出頻度および抗体価の向上をはかる予定である。
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