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1997 年度 実績報告書

胸膜腫瘍前癌病変および胸膜悪性中皮腫におけるNF2遺伝子の突然変異解析

研究課題

研究課題/領域番号 08671514
研究機関千葉大学

研究代表者

柴 充年  千葉大学, 医学部, 講師 (20162620)

研究分担者 馬場 雅行  千葉大学, 医学部・付属病院, 講師 (00143305)
斎藤 幸雄  千葉大学, 医学部・付属病院, 助手 (60261905)
飯笹 敏彦  千葉大学, 医学部, 助手 (10272303)
藤澤 武彦  千葉大学, 医学部, 教授 (80110328)
キーワード悪性胸膜中皮腫 / NF2遺伝子 / 遺伝子治療モデル / PCR-SSCP / 免疫組織科学 / 肺癌癌性胸膜炎 / Ki-67抗原
研究概要

(目的)ヒト悪性中皮腫の遺伝子解析により、NF2遺伝子の突然変異がみられることがわかってきている。NF2遺伝子による胸膜中皮腫遺伝子治療モデルを確立するために、悪性胸膜中皮腫手術例で腫瘍と腫瘍隣接胸膜のDNAを抽出してNF2遺伝子の突然変異解析を行った。また悪性胸膜中皮腫および肺癌癌性胸膜炎症例において免疫組織科学的にKi-67,p53,NF2遺伝子の発現を検索し,肺癌症例では病理組織学的所見,臨床予後とを対比,検討し予後因子としての有用性につき検討した。(対象と方法)対象病例は胸膜中皮腫切除例3例と腫瘍隣接胸膜2例および肺癌癌性胸膜炎切除例65例である。フエノール・クロロホルム法によりDNAを抽出し,PCR-SSCP法により遺伝しの突然変異をスクリーニングした。また抗NF2抗体(C-18,A-19),抗Ki-67抗体(MIB-1),抗p53抗体(DO-7)による免疫組織学的検索を行った。(結果及び結語)設定したPrimerでバンドが検出できたexon3,exon4,exon7,exon13,exon16の各exonについて行ったSSCPでは3例の胸膜中皮腫及び胸膜には,明確に確認できるNF2遺伝子の変異は見出されなかった。また抗NF2抗体による免疫染色の結果も同様であった。胸膜中皮腫は3例中2例でp53陰性,Ki-67標識率は10%以下であった。肺癌症例の検討では,Ki-67標識率は独立した有意の術後予後因子であり,臨床予後を良く反映することが判明した。以上より胸膜中皮腫症例をさらに集積することによりNF2遺伝子の突然変異の検索およびKi-67標識率との相関につき検索する予定である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 光永信一郎 他: "ヒト悪性中皮腫における2型神経繊維腫癌遺伝子の突然変異" 肺癌. 35. 567-567 (1995)

  • [文献書誌] 柴光年 他: "中枢気道にに発生した腺様癌包癌切除例の臨床的検討" 肺癌. 36. 117-124 (1996)

  • [文献書誌] 柴光年 他: "開胸時悪性胸水が発見された肺癌に対する外科治療成績の検討" 日本外科学会誌. 97. 77-77 (1997)

  • [文献書誌] 柴光年 他: "III,IV期浸開型胸腺腫および胸腺癌に対する薬学的治療" 日本呼吸器外科学会誌. 11. 325-325 (1997)

  • [文献書誌] 柿澤公考 他: "原発性肺非小細胞癌におけるp53遺伝子突然変異の検討" 肺癌. 37. 5-11 (1997)

  • [文献書誌] Shoba M.etal.: "Surgical freatueut for Caniholuatous Plenridvs daucd it theracotouy in lurg cauten padrects and prognestic" Jaurual ob tloracie aua cemltursc.Suig.(Subwitted).

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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