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1997 年度 実績報告書

蛍光in situ hybridization法による早期肺癌遺伝子異常の検出

研究課題

研究課題/領域番号 08671545
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東京医科大学

研究代表者

中村 治彦  東京医科大学, 医学部, 講師 (80183523)

研究分担者 加藤 治文  東京医科大学, 医学部, 教授 (20074768)
小中 千守  東京医科大学, 医学部, 助教授 (70147180)
斎藤 誠  東京医科大学, 医学部, 講師 (30225734)
キーワード癌遺伝子 / 肺癌 / 早期肺癌 / in situ hybridization
研究概要

本年度はFISHの至適条件の検討を終了し、臨床検体の解析に移った。切除肺の原発腫瘍の割面をスライドグラスに捺印し、いわゆるスタンプ標本を作製して検体とした。FISH用DNAプローブとして先に至適条件を検討したp53,c-myc,3p21の各biotin標識プローブを使用し、蛍光色素FITCによる免疫組織学的検出を試みた。現在までに12例の肺癌原発巣(非小細胞癌)の解析に成功し、p53の欠失3例(25.0%)、3p21領域の欠失2例(16.7%)を確認した。このうちの1例では両領域が同時に欠失していた。c-mycの増幅例はいまだ検出されていない。欠失が確認された症例の病期はいずれもIIIA期で、比較的進行期にあり、腫瘍進展にともなってこれらの遺伝子異常が出現したものと考えられた。
現在施行中のFISHはmono-colorであるが、標準となるセントロメア・プローブと対比させる意味ではdual-color FISHが好ましい。しかし、現在までの基礎検討では鮮明な発色が困難であるため、臨床検体の解析と併行して基礎検討を継続中である。
今後、さらに症例を蓄積し、上記以外の染色体領域についての異常の有無も検証していきたい。特に、本研究の目的である早期癌における遺伝子異常を検出するために、腫瘍径の小さな末梢型腺癌(1cm以下)の捺印標本と、中心型早期癌の細胞診用検体を収集中であり、順次検討を進めて行く予定である。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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