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1998 年度 実績報告書

蛍光 in situ hybridization法による早期肺癌遺伝子異常の検出

研究課題

研究課題/領域番号 08671545
研究機関東京医科大学

研究代表者

中村 治彦  東京医科大学, 医学部, 講師 (80183523)

研究分担者 加藤 治文  東京医科大学, 医学部, 教授 (20074768)
小中 千守  東京医科大学, 医学部, 助教授 (70147180)
斎藤 誠  東京医科大学, 医学部, 講師 (30225734)
キーワード癌遺伝子 / 肺癌 / 早期肺癌 / in situ hybridization
研究概要

本年度はdual color FISHの染色に成功し、肺癌の癌抑制遺伝子としてp53、癌遺伝子としてerbB2のコピー数の変化を検出した。どちらの遺伝子も17番染色体上にあるために、17番染色体のセントロメアをレファレンスプローブとして細胞1個あたりの各シグナルのコピー数を計数し、スライドグラス上の細胞100個について調べた。解析した肺癌症例は28例で、組織型は腺癌21例、扁平上皮癌4例、大細胞癌1例、小細胞癌2例、病期はlA期8例、IB期10例、IIA期0例、IIB期5例、IIIA期3例、IIIB期2例である。全症例のうち、p53遺伝子の欠失は5/28(17.6%)に認めた。組織型別に欠失症例の割合をみると、腺癌2/21(9.5%)、扁平上皮癌2/4(50%)、大細胞癌0/1(0%)、小細胞癌1/2(50%)であった。病理病期別にみた欠失の頻度はIA 1/8(12.5%)、IB 2/10(20%)、IIB 0/5(0%)、IIIA 1/3(33.3%)、IIIB 1/2(50%)であった。
全症例のうち、erbB2遺伝子の増幅は8/28(28.6%)に認めたが、いずれもlow gradeの増幅であった.組織型別に増幅症例の割合をみると、腺癌6/21(28.6%)、扁平上皮癌1/4(25%)、大細胞癌0/1(0%)、小細胞癌1/2(50%)であった。病理病期別にみた増幅の頻度はIA 2/8(25%)、IB5/10(50%)、IIB 0/5(0%)、IIIA 1/3(33.3%)、IIIB 0/2(50%)であった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Haruhiko Nakamura: "Clinical features of long-surviving lung cancer patients without resection." Ann Cancer Res Ther. 7・1. 25-28 (1998)

  • [文献書誌] 中村 治彦: "肺癌の縮小手術" Jpn J Thorac Cardiovasc Surg. 46・suppl. 119-120 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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