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1997 年度 実績報告書

小児ウィリス動脈輪閉塞症(モヤモヤ病)の原因遺伝子の検索-マイクロサテライト連鎖解析によるポジショナル・クローニング-

研究課題

研究課題/領域番号 08671556
研究種目

基盤研究(C)

研究機関北海道大学

研究代表者

寶金 清博  北海道大学, 医学部附属病院, 講師 (90229146)

研究分担者 山内 亨  北海道大学, 医学部附属病院, 医員
多田 光宏  北海道大学, 医学部附属病院, 医員
キーワードMoya-moya disease / Microsatellite analysis / Linkage analysis / Positional cloning / Chromosome 17 / Neurofibromatosis type 1
研究概要

ウィリス動脈輪閉塞症(モヤモヤ病)の家族内発症例を当施設で保有している6家系について,また九州大学脳神経外科学講座より提供を受けた24組の兄弟発生例につきDNA抽出を完了し,モヤモヤ病との合併が報告されているneurofibromatosis type I(von Recklinghausen disease)に注目し,neurofibromatosis type I遺伝子すなわちNFI遺伝子が存在する第17番染色体について,家系内でのモヤモヤ病発症と17番染色体上の8つのmicrosatellite markerの連鎖を全自動シーケンサー上でのGeneScan analysis softwareにより解析した.この結果,17番染色体markerと疾患発症の間に強い連鎖を示唆する所見を得た.現時点ではまだ,連鎖の存在と確定的に結論するためのLod scoreが十分高い値としては出ておらず,さらに次年度以降、解析marker数を増やして,より確定的な結論と,連鎖する染色体上の座位を絞り込んでいく予定である.また,モヤモヤ病と関連性において注目されるCADASILおよびfamilial hemiplegic migraineの遺伝子が存在する19番染色体上のmarkerを検討し、モヤモヤ病と片頭痛の合併を認めた1家系において連鎖を示唆する所見を得た.次年度は17番染色体についてmarker数を増やし、24組の兄弟例を加えて,Affected Pedigree Member(APM)法にて原因遺伝子の座位の絞り込みを行っていく予定である.またfamilial hemiplegic migraineと連鎖が示唆された1家系については原因遺伝子であるCANLIA4遺伝子のsequence解析を行い,変異の有無を検討する予定である.

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 山内 亨: "モヤモヤ病家系におけるMicrosatellite連鎖解析" ウィリス動脈輪閉塞症調査研究班研究報告書. 平成9年度. 43-45 (1997)

  • [文献書誌] Yamauchi,T.: "Familial occurrence of moyamoya disease." Clinical Neurology & Neurosurgery. 99. 162-167 (1997)

  • [文献書誌] 山内 亨: "Microsatellite解析によるモヤモヤ病原因遺伝子のポジショナルクローニング" ウィリス動脈輪閉塞症調査研究班研究報告書. (印刷中). (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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