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1996 年度 実績報告書

頭蓋内動脈解離の病理形態と発生メカニズム

研究課題

研究課題/領域番号 08671569
研究種目

基盤研究(C)

研究機関富山医科薬科大学

研究代表者

遠藤 俊郎  富山医科薬科大学, 医学部, 助教授 (70125269)

研究分担者 赤井 卓也  富山医科薬科大学, 医学部, 助手 (50222500)
キーワードcerebral artery / dissecting aneurysm / intramural hemorrhage / pathogenesis / vaso vasorum / elestin
研究概要

1)臨床剖検査例の検討
本年度研究の目的であった脳ウイリス動脈輪主幹動脈の病理組織検討により、以下の事実を明らかにすることができた。1)解離性動脈瘤8例を含む剖検60例中、10例において中膜層に拡がる壁内出血所見を観察した。2)これらの出血所見は、脳血管障害の例のみに認められ、特に解離性動脈瘤では8例中5例で観察された。3)出血変化を認めた部位では、内弾性板の破綻を伴う動脈硬化の進展とvasa vasorumの発達が顕著であった。4)Vasa vasorumは解離性動脈瘤の好発部位である椎骨脳底動脈に良く発達していた。
これらの結果については別記論文にまとめ投稿、掲載予定となっている。あまたvasa vasorumの破綻が動脈解離発生の起因となるとの仮説にたち、より詳細な病理学的検討を継続中である。
2)動物実験モデルによる検討
脳卒中易発症ラットなどを用い、実験的解離性動脈瘤の作成を試みている。現在までの結果では、弾性板の破綻した動脈膨隆病変は認められるものの、臨床例に一致するような所見は得られておらず、今後の検討課題である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Endo S.et al.: "Clinicopathological study of intracraniel dissection." Neurosurgery. (掲載予定).

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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