研究課題/領域番号 |
08671589
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 佐賀医科大学 |
研究代表者 |
萩原 直司 佐賀医科大学, 医学部, 助手 (90281203)
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研究分担者 |
阿部 雅光 佐賀医科大学, 医学部, 助教授 (20136427)
田渕 和雄 佐賀医科大学, 医学部, 教授 (50116480)
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キーワード | 脳腫瘍 / アポトーシス / Fas / Fas ligand / TUNEL / OK-432 |
研究概要 |
末梢血単核細胞をOK-432により賦活化して膜型FasL(mFasL)のmRNAを得た。RT-PCRを行い、mFasLのcDNAをpBluescriptにサブクローニングし大腸菌DH1にtransformationしてmFasLのcDNAを調製した。pBlueBacHis Transfer Vectorを用いてmFasLのcDNAを有する組換えウイルス(r-AcMNPV)を構築した。r-AcMNPVを感染させたSf9を抗FasL抗体を一次抗体とする免疫組織化学的に染色すると、細胞膜に陽性所見を認めた。ニッケルキレートカラムを用いてmFasLを精製した。精製mFasLはWestern blottingにて40kDaのバンドとして確認された。T98G細胞に対して精製mFasLはEAポトーシスを誘導した。 悪性脳腫瘍組織においてFasL/Fasの発現を免疫組織学的に検討し、TUNEL法によるapoptotic indexとの相関を検討した。髄膜腫、転移性脳腫瘍の細胞膜及び細胞質に比較的強いFasの発現が認められたが、apoptotic indexとの相関は見られなかった。一般にグリオーマにおいては、Fasの発現の程度が強いほどapoptotic indexも高い傾向にあった。
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