研究概要 |
研究分担者西道の作製した選択的カルパイン阻害剤N-acetyl-leu-leu-norleucinalのliposome包埋液を横田により砂ネズミに前投与し,その後脳虚血を負荷し海馬でのカルパイン活性の抑制を免疫組織染色とイムノブロットで調べた。具体的にはカルパイン阻害剤は20,40,60mg/kgを虚血30分前に砂ネズミ大腿静脈より注入。30分後両側総頚動脈を5分間閉塞し再灌流し一過性前脳虚血を作製した。虚血後4時間,1日,7日後に砂ネズミを灌流固定しカルパインにより特異的に分解された神経細胞骨格のフォドリンに対する抗体を用い免疫組織染色を行った。フォドリンのカルパインによる分解はカルパイン阻害剤の投与量に比例し減少を認めた。またイムノブロットは現在進行中である。現在の所昨年の結果と合わせカルパイン阻害剤による虚血性神経細胞死の予防効果が確認されつつある。
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