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1996 年度 実績報告書

人工関節のゆるみにおける液性因子の役割に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08671628
研究種目

基盤研究(C)

研究機関北海道大学

研究代表者

鈴木 孝治  北海道大学, 医学部・附属病院, 助手 (90235945)

研究分担者 松野 丈夫  北海道大学, 医学部, 助教授 (10165847)
西平 順  北海道大学, 医学部, 講師 (30189302)
キーワード人工関節のゆるみ / Macrophage / 貧食
研究概要

人工関節再置換術の際に得られる,弛んだ人工関節の周囲組織を採取して凍結切片を作成した.免疫組織染色によってMacrophage Migration Inhibitory Factor (MIF)を検出した.磨耗粉を貧食したマクロファージが人工関節周囲に存在するして,これらマクロファージにおいて強い染色が確認された.周囲に存在する細胞でも線維芽細胞には染色がみられなかった.摘出した組織からRt-PCR法によってmPNAの検討を行った.MIFのmRNAはコントロールとして用いた正常の滑膜に比してその発現の亢進が認められた.人工関節のゆるみには炎症性のサイトカインとしてinterleukin-1やprostaglandin E2などが原因として考えられているがMIFも何らかの役割を果たしていることが示唆された.
in vitroの系ではラットの株化細胞RAW細胞を用いて実験を行った.このマクロファージにparticleを貧食させても形態の変化を伴わなかった.その貧食の増加に伴って,MIFの産生が増加した.このことはMIFのELISAの定量系を用いて行った.recombinant MIFをマクロファージに添加してparticleの貧食能力を検討した.MIFには貧食能力を亢進させる働きがあった.貧食能は,FACscanを用いて定量化した.MIFが貧食におけるautocrine factorである可能性を支持する結果である.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] SUZUKI, K.: "Identification of macrophage migration inhibitory factor in synovial membranes of loosened total joint replacement." Biochem. Mol. Bicl. Int.39. 529-537 (1996)

  • [文献書誌] ONODERA, S.: "Identification of macrophage migration inhibitory factor in murine naonatal calvariae and osteoblasts." Immunology.89. 430-435 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2013-12-16  

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