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1997 年度 実績報告書

断裂腱板の修復機転の検出

研究課題

研究課題/領域番号 08671634
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東北大学

研究代表者

熊谷 純  東北大学, 医学部・付属病院, 助手 (30183312)

研究分担者 澤井 高志  岩手医科大学, 医学部, 教授 (00125577)
佐野 博高  東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (90261627)
キーワードコラーゲン / 腱板断裂 / in situ hybridization / PCR / 修復能力
研究概要

1、臨床的研究として、手術時に得られた断裂腱板の組織像を検討し、コラーゲンの型別分布の検出のために、種々の単クローンを用いた免疫組織化学を行った。そしてこの所見を関節鏡視像と比較した。現在組織学的に断裂腱板を分類することを試みている。また抗I型プロコラーゲンのC末端抗体を用いて、コラーゲン産生の場を捉え、この結果とin situ hybridizationにより得られたmRNAの産生の場との比較を行っている。これらの研究結果は、英文で、“Controversies in Orthopaedic Sports Medicine"に投稿した。近日中に発刊の予定である。凍結肩についてもin situ hybridizationの技術を用いて、コラーゲン産生の場を特定し、日本整形外科学会基礎学術集会で報告した。断裂腱板の修復能に関して、西太平洋整形外科スポーツ医学会(97年11月台北市、台湾)で報告を行った。
2、実験的研究は、実験施設における感染症などのため、計画の遅延のやむなきに至った。動物実験は平成10年度に行う予定である。PCRの施行のためのpolymerはoligonucleotideで作成し、種々のキットを購入した。またすでに購入したPCR機器により、凍結断裂腱板におけるコラーゲンの産生を捉える体制を整えた。今後ヒトならびに動物の組織を用いたPCRを行う予定である。
3、共同研究者の沢井は慢性関節リウマチにおける炎症性サイトカインの発現、混合型結合織疾患の病理所見を報告した。佐野は、解剖体の腱板の病理と骨付着部の変性との関係を英文で報告している。これらは腱板の正常ならびに炎症性の変化を来した状態での病理所見の基礎知識をもたらし、腱板の修復能を考えるとき、重要な研究である。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 熊谷 純: "肩関節鏡の歴史と現況" 整形・災害外科. 40. 313-320 (1997)

  • [文献書誌] 熊谷 純: "糖尿病患者の肩の痛み" 肩関節. 21. 557-560 (1997)

  • [文献書誌] 熊谷 純: "腱板断裂を伴った関節前方脱臼の関節内損傷形態" 関節鏡. 22. 245-249 (1997)

  • [文献書誌] 熊谷 純: "凍結肩におけるコラーゲン産生の局在-in situ hybridizationを用いた定性的評価" 日本整形外科学会雑誌. 71. 1605- (1997)

  • [文献書誌] Hirotaka Sano: "Degeneration at the Insertion Weakens the Tensile Strehgth of the Supraspinatus Tendon : A Comparative Mechanical and Histlogic Study of the Bone-Tendon Eoniplex" Journal of Orthopaedic Research. 15. 719-726 (1997)

  • [文献書誌] Takashi Sawai: "Histopathological study of mixed connective tissue disease from 32 autospsy cases in Japan." Japanese Journal of Rheumatology. 7・4. 279-292 (1997)

  • [文献書誌] 熊谷 純: "第6章主要疾患の鏡視下手術IV関節鏡の応用できるその他の疾患 1.疾患概論ガラーPトラス肩関節鏡 診断と治療" 金原出版, 224 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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