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1997 年度 実績報告書

細胞融合制御蛋白の血液単球における選択的発現とその機能-特に破骨細胞の起源について-

研究課題

研究課題/領域番号 08671652
研究種目

基盤研究(C)

研究機関三重大学

研究代表者

須藤 啓広  三重大学, 医学部・付属病院, 講師 (60196904)

キーワード破骨細胞 / 単球 / 破骨能 / カルシトニンレセプター / アクチンリング / ビリジノリン
研究概要

細胞融合制御因子として見出されたFusion Regulatory Protein(FRP)-1分子は、血液細胞のなかでは単球に選択的に発現しており、また単球に抗FRP-1抗体を作用させると、何らかのFusogenなしに多核巨細胞が出現することが明らかになった.我々はこの多核巨細胞が破骨細胞としての性質を持つことをを証明した.【方法】ヒトの単球に抗FRP-1抗体を加えて2週間培養し、TRAP染色を行った.TRAP染色を行った一部はautoradiographyにてCalcitonin(CT)receptorの検索を行った.また、免疫染色法にてactin ringも検索した.さらに、ヒトの皮質骨上でヒトの単球を抗FRP-1抗体とともに2週間培養し、走査電顕で皮質骨表面の観察を行い、培養液中のpyridinolineの濃度を測定した.1-α(OH)_2D_3、CT、Bisphosphonate、Menatetrenoneを加え、巨細胞形成に対する影響を調べた.【結果】ヒトの単球に抗FPR-1抗体を加えて培養すると24時間後頃よりTRAP陽性細胞が出現し、2週間後には90%以上の細胞がTRAP陽性となった.CT receptorの検索では、TRAP陽性細胞にその存在が認められた.actin ringも確認された.抗FRP-1抗体を加え、ヒトの単球を2週間培養した後の皮脂骨表面にはresorption pitを認めた.培養液中のpyridinolineの濃度は抗FRP-1抗体を加えた場合は45±4.0pMOL/ml、加えなかった場合は5pMOL/ml以下で、抗FRP-1抗体を加えた場合は明らかに上昇していた.また、1-α(OH)_2D_3、CTは単球からの巨細胞形成にほとんど影響を与えなかったが、Bisphosphonate、Menatetrenoneを加えた場合、巨細胞形成を阻害した.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Shigeomi Higuchi: "Induction of Human Osteoclast-Iike Cells by Treatment of Blood Monocytes with Anti-Fusion Regulatory Protein-1/CD98 Monoclonal Antibodies" Jourmal of Bone and Mineral Research. 13. 44-49 (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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