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1996 年度 実績報告書

脳卒中片麻痺患者の全身持久力とQOLとの関係-健常高齢者との比較検研究-

研究課題

研究課題/領域番号 08671662
研究種目

基盤研究(C)

研究機関広島大学

研究代表者

大成 浄志  広島大学, 医学部, 教授 (80034023)

研究分担者 川口 浩太郎  広島大学, 医学部, 助手 (60263703)
今津 通教  広島大学, 医学部・附属病院, 講師 (20112188)
キーワード脳卒中片麻痺 / 運動負荷試験 / 酸素摂取量 / QOL / 日常生活活動強度
研究概要

外来にてリハビリテーション施工中の脳卒中片麻痺患者20名を対象に,独自に作成したQOL調査票を用いて直接聞き取り調査を行った。また,運動負荷試験は片麻痺患者が比較的運動を行いやすい上肢用エルゴメーターを使用して行った。当初ガス分析においてはダグラスバックを使用する予定であったが,この運動負荷試験では直接呼気ガス分析装置を用いてのガス分析が可能であった。運動負荷試験で得られた酸素摂取量(VO2)と心拍数(HR)からVO2-HR関係式を作成し予測VO2maxも算出した。日常生活活動の調査は,24時間のHR測定,行動内容の記録を行い,運動強度を間接的に測定した。生活内容は「生活構成要素・環境要素表」を用いて評価し,QOLとの関係も検討した。
1.対象について
対象は全て男性で,麻痺側は左9名,右11名であった。年齢は69.0±7.4歳で,発症から測定までの期間は3年11カ月±2年10カ月であった。
2.QOLについて
QOLの満足度は250点満点中,平均で160.9±36.5点であった。QOL総得点と相関が高かった項目として,生活関連動作(APDL, Activities Parallel to Daily Living)があげられた。
3.運動負荷試験について
運動負荷試験で得られたVO2-HR関係式の相関係数は平均で0.91と非常に高い相関が得られた。予測VO2maxによる体力の評価では,「高い」1名,「平均」1名,「やや低い」2名,「低い」16名であった。また,この体力はAPDLと高い相関が認められた。
4.日常生活について
24時間の運動強度別出現時間では,40%VO2max以上が307.6分あり,体力の維持を考えるとある程度の効果はあると考えられるが,各個人での差が非常に大きかった。生活構成要素・環境要素評価では「役割」が低いグレードであった。

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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