• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1997 年度 実績報告書

慢性関節リウマチにおける軟骨細胞接着分子CD44発現とその関節炎に果たす役割

研究課題

研究課題/領域番号 08671673
研究種目

基盤研究(C)

研究機関横浜市立大学

研究代表者

高木 敏貴  横浜市立大学, 医学部, 講師 (30254171)

キーワード慢性関節リウマチ / 変形性関節症 / CD44 / フローサイトメトリー
研究概要

慢性関節リウマチ(RA)や変形性関節症(OA)では、関節液中のセイトカインやマトリックスメタロプロテアーゼにより軟骨基質や軟骨細胞の質的な変化が出現する。一方、CD44は様々な細胞表面に存在する接着分子でRAやOAの滑膜細胞に発現することが知られている。本年度は培養軟骨細胞でのCD44の発現様式について検討した。RAとOAおよび大腿骨頸部骨折(FF)の外科的手術時に採取した関節軟骨と成牛のcarpometacarpal jointより採取した関節軟骨より軟骨細胞を単離して浮遊培養し、細胞表面のCD44の発現についてフローサイトメトリーを用いて調査した。またウシ軟骨細胞では半定量的なreverse transcription-polymerase chain reaction (RT-PCR)法を用いて、軟骨細胞内のCD44のmRNAについて調査した。12時間浮遊培養したヒト関節軟骨細胞表面のCD44陽性細胞はRA、OAの軟骨細胞でそれぞれ42.9±10.0%、51.0±12.8%とFFの大腿骨頭軟骨での10.1±1.9%より高率に認められた(p<0.05)。一方、ウシ軟骨細胞では12時間、24時間と経時的に細胞表面のCD44の発現が増加した(p<0.05)。またCD44のmRNAの発現は12時間後にピークを認めた。関節軟骨細胞において細胞外マトリックスを除去した浮遊培養でCD44の発現を認め、RAやOAの軟骨変性への関与が示唆された。

URL: 

公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi