1) 骨癒合の機能的判定:歪ゲージを用いた経時的応力測定法を種々の臨床例に適用、骨癒合状態をグラフの形状として客観的に表現することが出来た。そしてそのグラフの形状の種々相から骨癒合状態を6型に分類することが出来た。即ち基本型として正常治癒型、遷延治癒型、偽関節型、亜型として骨癒合一時期停止型、仮骨々折型、仮骨吸収型に分類できた。またこのグラフから後療法の一指標となりうることがわかった。 次にテレメトリー装置と床反力計を用いて被験者の歩行状態を計測できる動的歪ゲージ法を開発、臨床応用した。その結果、床反力計から得られるFZ値の波形と歪ゲージ法の波形とは相関しており、骨切り部に加わる負荷の方向や負荷量が客観的に把握できるようになった。 2) 骨癒合の促進:白色家兎を用いて〓骨の脚延長終了後に、低出力超音波パルス(SAFHS)を1日20分ずつ延長部位に照射することにより、骨癒合の促進することがわかった。 臨床的には脚延長、〓骨々切り術などに適用、SAFHSの骨癒合促進効果が認められた。
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