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1996 年度 実績報告書

側弯症手術における神経合併症発生の予防に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 08671691
研究種目

基盤研究(C)

研究機関慶応義塾大学

研究代表者

鎌田 修博  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (40169610)

研究分担者 小川 潤  東京専売病院, 整形外科, 医員 (40204078)
鈴木 信正  慶應義塾大学, 医学部・整形外科, 講師 (50051800)
キーワード側弯症 / 神経合併症 / 脊髄モニタリング
研究概要

実験動物を使って側弯症の2次元、3次元モデルを作成して、これに矯正手術と同様の操作を加える、または矯正操作時に脊髄障害発生の原因の1つと推定している椎弓根による圧迫を再現しながら脊髄モニタリングの変化を観察し、矯正操作のなかでどの操作が最も電位に変化を与えるかを明らかにすることを目的とした。
側弯症のモデルに使用される実験動物は、うずらやマウスが多く用いられてきた。しかしながら、うずらやマウスでは小さいことから矯正操作を加える実験を行うことは困難である。一方、脊髄モニタリングの実験動物としては従来ネコが多用されてきた。社会情勢など諸般の事情からネコの使用が次第に困難となりつつあり、より簡易に入手できる他の実験動物が必要と考え白色家兎を用いて実験を行った。しかしながら、側弯症モデルを作成するための固定器の設置と脊髄モニタリングを行うための手術操作に関する問題点がなお解消できない。現在、実験動物をネコに変更して側弯症モデルを作成することを検討中である。
動物実験と平行して側弯症手術における神経合併症発生の原因を追究するため、側弯症手術時に脊髄モニタリング電位に変化を生じた臨床例をretrospectiveに検討したところ、重度側弯症で術前脊髄偏位度の高度な例に変化例が多く、椎弓根切除術により電位に回復をみた。この結果から重度側弯症では3次元的に偏位した脊髄に対し、矯正操作にともない椎弓根が何らかの作用を及ぼしていることが示唆された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 鎌田修博 他: "術中脊髄誘発電位に異常をみた側弯症例の検討" 脊髄電気診断学. 18(1). 163-166 (1996)

  • [文献書誌] 小川 潤: "経頭蓋電気刺激によって誘発されるネコの脊髄電位に関する基礎的研究" 慶應医学. 74(1). 25-36 (1997)

  • [文献書誌] 小野俊明、鈴木信正 他: "幼小児側弯症に対するinstrumeutation wiphout fusron法の手術成績" 脊柱変形. 11(1). 57-63 (1996)

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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