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1996 年度 実績報告書

悪性骨軟部腫瘍に対する超音波を利用した化学療法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 08671704
研究種目

基盤研究(C)

研究機関福岡大学

研究代表者

諌山 照刀  福岡大学, 病院, 講師 (90193234)

キーワード超音波 / 骨肉腫
研究概要

骨肉腫に対する音響化学療法の検討、実験結果
[目的]近年,超音波感受性の薬物が次々と発見されているが、今回、我々はローズベンガル色素による音響化学療法の抗腫瘍効果を検討した。
[方法]骨肉腫細胞株(5×10^5/ml)1ml培養液を試験管(n=4)に分注し、ロースベンガル色素(RB)0μg,800μgを添加した。超音波(US:317KHz)0.3W/cm^2を0,30,60秒間連続照射した。照射直後それぞれの検体の生細胞の比率をトリパンブルー色素排除法を用い算定した。
[結果]Cell Survival Rate(%)(^*p<0.05,USvsUS+RB):超音波照射のみ群では生存率は30sec,60secはそれぞれ71±3%,49±4%であった。一方、超音波とローズベンガル色素併用群生存率では30sec,60secはそれぞれ42±5%,22±3%であった。超音波のみ照射群に比べ超音波と色素併用群は優位に違いが認められた。ローズベンガル色素ののみでは生存率の変化は認められなかった。
[結論]ローズベンガル組織が音響化学的に活性化され著明な細胞殺傷効果が認められた。音響化学治療におけるロースベンガル色素の応用が示唆された。
この実験結果は第6回国際光化学治療学会にて発表された(平成8年11月9日)。

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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