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1997 年度 実績報告書

発現系を用いたAMPA型グルタミン酸受容体に対する麻酔薬の効果と作用機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 08671761
研究機関横浜市立大学

研究代表者

安藤 富男  横浜市立大学, 医学部, 講師 (00193110)

研究分担者 服部 聡  横浜市立大学, 医学部, 助手 (40275037)
川本 進  横浜市立大学, 医学部, 講師 (80125921)
キーワードグルタミン酸受容体 / 麻酔薬 / PC12細胞 / ウイルスベクター / 大脳皮質ニューロン
研究概要

分子生物学的研究
AMPA型グルタミン酸受容体とともに重要なグルタミン酸受容体であるNMDA型受容体を組み入れた組換え型ヘルペスウイルスベクター系を構築し、ラット脳初代培養細胞への導入を試みた。
lacZ組換え型ヘルペスウイルスを用いたラット大脳皮質初代培養細胞への標識実験では、ほぼ100%の遺伝子導入効率であった。
NMDA受容体ζ1サブユニット組換え型ヘルペスウイルスを用いた発現実験では、Vero細胞では感染後約3時間で本受容体を確認し、48時間後に最大となった。
ζ1サブユニット組換え型ヘルペスウイルスを用いてラット大脳皮質初代培養細胞にζ1サブユニットを過剰発現させた。また、感染後24時間ではζ1サブユニットの過剰発現は、内因性に発現している他のサブユニットには影響を与えなかった。
電気生理学的研究
1)AMPA型グルタミン酸受容体と類縁のligand-gated ion channel対する麻酔薬の作用を研究する目的で、PC12細胞に内因性に発現している神経型ニコチン様アセチルコリン受容体およびプリンP2x受容体に対する静脈麻酔薬の作用を検討した。その結果、バルビツレート、プロポフォール、ケタミンは、いずれもニコチン受容体を介する応答電流を強く抑制するのに対して、プリンP2x受容体を介する反応はほとんど抑制せず、後者には麻酔薬が高親和性に結合する部位が欠けていると考えられた。
2)NativeのAMPA型グルタミン酸受容体に対するバルビツレートの作用を大脳皮質一次培養ニューロンを用いて検討した。サイオペンタールは臨床濃度で応答電流を抑制するが、麻酔作用を欠き、中枢神経刺激作用をもつバルビツレートも応答電流を抑制することから、AMPA受容体の抑制作用はバルビツレートの麻酔作用には貢献していないと考えられた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T Andoh, R Furuya, et al.: "Differential effects of thiopental on newroral nicotinic acetyl choline recoptors and P_2x purinergec receptor in PC12 cells" Anesthesiology. 87. 1199-1209 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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