研究課題/領域番号 |
08671775
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
脇田 勝敏 近畿大学, 医学部・附属病院, 助手 (80258053)
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研究分担者 |
初岡 和樹 近畿大学, 医学部・附属病院, 助手 (00258055)
土屋 典生 近畿大学, 医学部・附属病院, 助手 (80288943)
奥田 隆彦 近畿大学, 医学部・附属病院, 助教授 (00152421)
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キーワード | カルシウム・チャンネル・ブロッカー / 脊髄 / 抗侵害刺激作用 / オピオイド / α_2アゴニスト / カリウム・チャンネル・ブロッカー |
研究概要 |
我々は、昨年度までにbehavior testによってopioid、α_2agonist、serotonin、cholinergic agonistの脊髄レベルでの抗侵害刺激作用にはCa^<++>channel(特にN-type)が関与していることを明かにしてきた。 本年度は、さらにK^+channelがこれら薬剤の脊髄レベルでの抗侵害刺激作用にどのように関与するのか調べた。 つまり、 1;クモ膜下に投与されたATP-sensitive K^+channel blockerがopioid(fentanly)、α_2agonist(clonidine)の抗侵害刺激作用を拮抗することをbehavior testで示した。 2;クモ膜下に投与されたCa^<++>dependent K^+channel blockerがα_2agonist(clonidine)の抗侵害刺激作用を拮抗するが、opioid(fentanyl)の抗侵害刺激作用には影響しないことをbehavior testで示した。 以上よりopioidやα_2agonist抗侵害刺激作用にはCa^<++>channelのみならず、K^+channelも大きく関与していることが示された。さらに二剤に対するCa^<++>dependent K^+channel blockerの作用の違いが二剤の作用機序の違いを示唆しているものと考えられた。 今年度の結果より、最近各方面で注目されつつあるKCO(K^+channel openner)に抗侵害刺激作用を有する可能性が考えられた。来年度はopioid、α_2agonistの脊髄レベルでの抗侵害刺激作用にKCOがどのように関与するかについて研究する。
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